ようやく今シーズンも終了しました。
ある高校の先生から「部員数が増えたのに反比例して弱くなった」という言葉を伺いました。
何も考えないなら「???」でしょ。
でも、これは多くの部活動顧問が「うらやましい」と感じている言葉なのです。
新人戦の団体得点争いは男女ともに1位から4位までが僅差となり白熱しました。
しかし、強烈なインパクトで各種目上位を独占できない。
理由は部員数(大会参加者数)が少ないのです。
ことしの特徴は、部員4~8名・スイミングで練習し活躍する選手達が県内の高校に分散していること。
それが一番現れていたのが、九州高校での800mリレー予選でした。
九州高校の際のブログにも書きましたが、福岡県のチームより長崎県のチームの方が最終組に近い組に出場しています。
これは非常に喜ばしい事です。
高校でも水泳をしたいと考えた時に、選択肢が広がっています。
でも、ここでアグラをかいていると福岡県の二の舞になってしまうのです。
単発で強くなっても(たまたまスイミング組が集まったチームを編成しても)、いずれ選手が集まらなくなれば選択肢からはずれていく…。
このチャンスを生かす方法は、クラブ顧問が一般部員(学校練習組)を沢山獲得し、継続して強化できるクラブの骨組みを完成させる事にあります。(もちろん現役選手の努力も必要です)
ちなみに、ある高校とはS工高。ここ数年来、瓊浦高校と熾烈な上位争いを繰り返した強豪校です。
悩みではなく「いいだろう?うちは学校練習組ばっかりだぞ~」という言葉なのです。
あそこに行けば面倒を見てもらえる。
スイミングを辞めてもあそこなら水泳が続けられる。
あそこにはクラブ活動の面白さがある。
そう思ってもらえるのです。
現在、本校水泳部はネクストチャレンジに入っています。
長崎市内高等学校水泳部の旗振り役として、また、これまで選手を集める事ができたノウハウ(大げさですが)を他校に紹介し、競技人口の増加と開拓にチャレンジします。
また、県内の高校水泳部のネットワークと情報の共有化を目指したいと考えています。
冬場の練習に困っている・バタフライを指導できないけれどどうしたらいいのか・スイミングのコーチとの関係はどうすればよいのか・強化合宿を一緒にしたいけれど…。
様々な悩みは百人寄れば何とやら。。
必ず解決できると思いますし、公立高なら転勤して新しい顧問の先生が着任してもそれまでと変わらない指導体制や練習体制が継続できるはず。
どこまでやれるか分かりませんが、なんとか高校水泳を盛り上げたい。
皆さんのご意見・ご要望をお聞かせ願いたいと思っております。